そして void から tissue へ

 

空白、void への視線は、常に逆説的である。なぜなら何処に視線を向けようが、そこに何もないことなど決してなく、必ず視線の先にはモノ(=object)が存在するからだ。そして否応なしに、そこに潜む object に視線は奪われ るようになる。

 

そして不安定で過渡的な空気の中では、都市のあらゆるモノ達は、まるで有機体の細胞組織(=tissue)のように感じられた。空白で紡ぎ出された生命力が、あらゆるモノ達にひそかに浸透しているようなのだ。