過去の写真展:「光景 OSAKA」
現代都市は、人・モノ・情報・・・ 様々な要素が複雑に行き交う得体の知れない集合体である。
莫大なエネルギーの流れをその内側に抱え、都市自体が刻一刻姿を変えている。
都市の一部である僕らも日々ひたすら移動を繰り返している。
「移動こそが都市生活における本質ではないか」とずっと思ってきた。
そして僕は、カメラを片手に日々移動を繰り返し、移動の光景を追いかけてきた。
そうした中、移動という観点からは抜け落ちてしまうのだけれども、
どういうわけか僕を捉えて離さない光景に幾度か立ち会うことになった。
それは様々な要素がうごめく都市のただ中で、
ぽっかりと開け放たれている場所の光景であった。
それらは移動あるいは動きといったことから遠くかけ離れているはずなのだが、
どこかでそうしたことに繋がっているような気がしてならなかった。
そうした場所にたたずんでいると、
ここから新しい何かがはじまる、そんな感覚が僕を包むのだ。
(2003年9月、於NADAR/OSAKA)



